【A-PEN68開発の記録】第7話 ~A-PEN65からA-PEN68へ ~
- R.Nakanishi

- 2月25日
- 読了時間: 4分

A-PEN65になってから、バスの方でも僕自身、釣果を上げてはいたんですけど、その後、もう一度チヌトップの方に立ち返ってテストを重ねていく中で、新しい課題が見えてきました。
A-PEN65の状態では、どうしてもウェイトが6g台後半止まり。7gには届くか届かないかぐらいで、「これでは、まだ軽すぎる」という結論に至ったんです。
チニング、特にチヌトップでベイトタックルを使うことを前提にすると、やっぱり6gでは物足りない。「できれば8g前後は欲しい」という話が、フラッグシップさんやトップバトラーさん、TK拓哉さんからも出ていました。
それを踏まえて、「じゃあもうワンサイズ上げよう。ボディを68mmまで拡張してみようか」ということで動き出しました。

8g以上を目指したA-PEN68へのサイズアップ
最初は単純に、A-PEN90をベースにして作った60mmモデル、その比率をそのまま拡大して65mm、さらに68mmに同様の方法でスケールアップしてテストしました。

A-PEN65から68へとサイズアップし、内部構造も見直して臨んだ2025年の春。いよいよチニングフィールドでの実釣テストが本格的に始まりました。メイン関西チニングのメッカ淀川、そして武庫川。そこで協力いただいたのが、トップバトラーさんから紹介いただいた、関西チヌトップ界でも非常に有名なアングラー、TK拓哉さん。
2025年4月初旬、武庫川でテストにご一緒いただくことになりました。
この時、手にしていたのはAペン68の初期モデル。
「今日はどうやろなあ」と話しながらスタート。
TK拓哉さんにはAペン68の初期プロトを使っていただき、アクション・ワンノックサウンド・高音ラトルサウンドなど複数のモデルを使ってもらい様々な意見交換をしていました。
・やはりもう少し重たくしたい。
・しかし現状の浮水姿勢では、ギリギリすぎて沈みすぎるモデルが有る。
・淀川・武庫川などの足場を考えると、これ以上、浮水姿勢は沈められない。
・重たくして飛距離は稼ぎたいが、アクションのさせやすさも同時に向上させる必要がある。
現状のボディを基準に考えてしまうと矛盾した要望がどうしても出てしまう。これをどうやって解消するか。。。
僕の中ではオリジナルのA-PEN90のシルエットは維持したいという思いと、性能を満たすには空気量=浮力を上げるためにボディを太くするしか無いという答えがグルグルと渦巻いていました。
そうこうしながらポイントを少し下流に移したその数投目。
目の前で――
TK拓哉さんがA-PEN68で見事にキビレをキャッチ。

僕のすぐ横で、チヌが水面を割ってバイトするその光景は鮮烈でした。それまでA-PEN68のプロトで自分はまだ釣っていなかっただけに、心の底から感動しました。
僕の中のモヤモヤした想いが、この釣果がきっかけで確信に変わりました。
「あ、これは、ほんまにA-PEN68でチヌトップが成立する。」
それを確信してからというもの、チヌトップをもっと極めたいという気持ちが一気に強くなっていきました。
その後も一緒に釣りを続けながら、細かいフィードバックをもらい、改良点を現場でひとつずつ整理していきました。
自分自身も釣りをする中で何発か出したけどフッキングできず。
しかも「あ~この水深で、このラインあたりを通せば出るんだ。」という感覚も掴むことができていました。
でも、その「通したいところ」をカバーするには、やはりもう少し飛距離が欲しい。
改善点は必然的に決まっていきました。
「これは、食わせのシルエットよりも前に、まず飛距離とアクションを優先させるべきだ」と。
この武庫川の実釣はチニングの、というよりは、オカッパリというスタイルの中で展開するルアーフィッシングで優先するべき部分を再認識させてくれるとても貴重な釣行となったんです。
そしてあの「何発か出したけどフッキングできず」という【悔しさ】は、僕の中のスイッチが一気に入った瞬間だったと思います。
それから、ほぼ毎週――週2ペースで現場に立ち、A-PEN68の実釣性能を煮詰めていきました。
次回はメッカ淀川でA-PEN68自身初となるチヌをキャッチするまでのお話、「チヌトップにハマった一年」をお届けします。



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