【A-PEN68開発の記録】第3話
- R.Nakanishi

- 4 日前
- 読了時間: 4分
~チヌトップという未知の世界への第一歩~

そんな中、日本でネオリーンが発売されるタイミングで、トップバトラーさんから「これチヌでもいけると思いますよ」とお声をいただき、オリカラと同時にテストもお願いすることになりました。発売前の段階から実際にテストしていただいたところ、本当にたくさんチヌを釣ってくださいました。

最初のうちは「ネオリーンの後ろのフェザー、あれは無いほうがいいかも」と言われていたんですが、結果的にトップバトラーさんが使い続けて釣ってくださったのは、フェザー付きのままの状態。淀川でかなりの数を上げてもらえたという話を聞いて、「ほんまにチヌトップって、こんなにバスに近い世界なんや」と実感しました。

僕自身もその頃、足しげく淀川へ通っていました。何度もバイトは出せたものの、キャッチまでは至らず。「このあたりを狙えば出てくれるな」という感覚までは掴めたんですけど、
まだ半信半疑の状態。
トップバトラーさんが釣ってくださっているのは確かなんですが、自分の手でまだ淀川チヌを釣っていない。
「ほんまにこれで釣れるんか?」という気持ちと、「自分のアクション、合ってるんかな?」という不安が入り混じっていました。ネオリーンを投げながら、そうした思いを抱いていたのを今でも鮮明に覚えています。
実はその少し前から、僕の中では「チニング」というものが、関西の海で開発を進める上でものすごく魅力的に感じ始めていました。
普通サイズ――僕にとってはごく一般的な、1/2ozとか3/8ozクラスのトップウォータープラグで、「チヌ、全然釣れますよ」と言われた時の衝撃。そこから、実際にテストでネオリーンを使ってチヌを釣っていただいた流れ。そのすべてが、僕の中で“新しい扉”を開くきっかけになりました。
「ほんまに釣れるんやったら、自分の手でも一本釣りたい」。その想いがどんどん強くなっていって、フラッグシップさん、トップバトラーさんと話を重ねるうちに、これは単なるジャンルの拡張ではなく、“自分自身が心から楽しめる新しい釣り”かもしれないという確信に変わっていきました。
ブラックバスの釣りに匹敵するほどのワクワク感。おかっぱりで、身近なフィールドで、トップウォーター中心に遊べる。そういう“近くの水辺で完結する釣り”が、また自分の中で再び芽生え始めたんです。

僕にとって淀川をはじめ、関西のチニングポイントはまだまだ未知の世界でした。知らない場所ばかりで、どう攻めていいのかもわからない。でも、その「未知」を一つずつ自分の足で確かめていくことが、たまらなく楽しかった。
まるでバス釣りを始めた頃のようなワクワク感。実際にトップでチヌが出る瞬間のドキドキ感。それが味わえる。
バイトは出てもなかなか乗らない、でもそのたびに「どうすれば掛けられるのか」と考え、試行錯誤していく。そんな時間が本当に新鮮で、楽しくて仕方なかった。
そうして僕は、少しずつチニング――特に“チヌトップ”という釣りの世界にどんどん惹かれていきました。
次回はA-PENのダウンサイズがいかにして進化していったか?その初期のお話、「A-PEN90の単純ダウンサイズが抱えた課題」をお届けします。







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