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【A-PEN68開発の記録】第1話

  • 執筆者の写真: R.Nakanishi
    R.Nakanishi
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

~ダウンサイズA-PENを作ることになったきっかけ~


A-PEN90(奥)とA-PEN68(手前)
A-PEN90(奥)とA-PEN68(手前)

もともとA-PENのダウンサイズを作ろうという話は、ADUSTAテスターの「ノースウェーブ」の北方さんからの一言が始まりでした。


琵琶湖湖北で魚探のスペシャリストとして活動されている「ノースウェーブ」の北方さん
琵琶湖湖北で魚探のスペシャリストとして活動されている「ノースウェーブ」の北方さん

ADUSTA製品の動画撮影が終わったあと色々とお話している中で「バスのトップウォーターで、小さめのペンシルベイトって最近ほんまに少なくなったよね」っていう話が出たんです。それが、A-PEN68開発のきっかけになりました。


北方さんが例に挙げられたのが、ラッキークラフトさんの「NW99」。歴代ペンシルの中でも名作に数えられるモデルで、北方さんも愛用されていたそうです。

「ああいう小さいペンシルって、今の時代なかなか無いんですよね」そういう話から、「アダスタでもそういうモデルがあってもいいんじゃないか」という流れになり開発がスタートしました。


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まずは北方さんのイメージされているサイズ感を基準に、A-PEN90をそのままダウンサイズしてみようということで動き始めました。


当初は本当にシンプルな試作です。A-PEN90のCADデータをそのまま長さ基準で縮小して、そのままで作っただけのモデル。それが最初の「A-PEN60」でした。


ところが、これを実際に形にしてみると、想像以上に細くて小さい。作っている僕自身も思った以上に「これは小さいな」と。


一番手前が初期プロトの60mmタイプのA-PEN
一番手前が初期プロトの60mmタイプのA-PEN

そうなると、どうしてもベイトタックルでは投げにくい。スピニング専用になってしまう。そのときのウェイト設定が5gくらい。このボディでA-PENらしいアクション――首振りのテンポ感や浮き姿勢――を出すためには、どうしても5〜6gが限界点でした。


その試作サンプルをいくつか作って、北方さんに実際にテストしてもらいましたが、

やっぱり自分の中ではどうしても納得しきれなかったんです。


僕自身は、やっぱりベイトでも投げたい思いが強い。スピニングよりもキャストフィールやテンポ感、アクションのさせやすさも含めて、やっぱりベイトで扱う方が自分のスタイルに合っている。バスでも、もちろんスピニングは使いますけど、「どっちが好きか」と言われたら断然ベイト。


だから、「この小さいペンシルをなんとかベイトで投げられるようにしたい」という思いが強くありました。

そういうのもあって、試作を進めていたんですが、ちょうど優先すべき他の製品の開発やプロモーションなどが重なってしまい、一旦この“ダウンサイズ版A-PEN”の開発は後回しになってしまっていました。


数年後。


チニングでトップバトラーさん、フラッグシップさんと知り合うことになります。

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A-PEN90やネオリーン・チヌトップのいろんな話をしている中で、思い出したんです。

「A-PENの小さいの開発していた」と。


そこから話が一気に進みました。

もともとバス用として北方さんと進めていた“ダウンサイズ版A-PEN”という試作を、「今のタイミングなら、バスだけじゃなくチニングでも使えるスペックにできるんじゃないか?」


こうして北方さん・フラッグシップさん・トップバトラーさんに相談しながら、サイズ感やウェイトバランスをチヌにも対応できるように調整していく流れになっていきました。


そして「バスでもチヌでも使える小型ペンシル」――A-PEN68の開発が、本格的に動き始めたというわけです。


次回はA-PEN68の誕生に繋がる、「今のチニングとの出会い」をお届けします。


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