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  • 執筆者の写真R.Nakanishi

BARBATOS 開発秘話 リップ・アイ・ボディ構造 vol.2

ADUSTAルアーデザイナーの中西です。今回はBARBATOSのリップ・アイ・ボディ構造についてご紹介していきたいと思う。


様々なリップ・テールの組み合わせで島田氏とテストを繰り返してきたが、基準となるリップ形状も確定し、いよいよ生産に向けて各所要件を確定する段でどうしても決めかねている箇所があった…

そう“ラインアイ”である。



7.必然的な流れで誕生したクワトロアイ

ルアーのラインアイは、設置する位置によって全く異なるアクションを発生させる非常に重要なパーツである。バルバトスは様々なリップ・テールの組み合わせを基に開発を行ってきたこともあって、開発当初から【ラインアイ一つでは対応できないだろう】という予想があった。

それもあり、初期段階では2つのラインアイを設定していたのだが、どうしても2つではカバーしきれない部分が出てきたため、4つのラインアイを試してベストな位置を探ろうと微調整を繰り返していた。

最終、島田氏に相談すると、【このまま4つで行けばええやん!】という話をいただけた。

メーカー側で使用範囲を絞ることなくアングラー側でベストなセッティングを出していただくという意味でも我々としても4つのアイをそのまま製品化できることはベストな選択だと感じた。それで生まれたのがクワトロアイというパーツだった。

アダスタ バルバトス クワトロアイ
アダスタ バルバトスのクワトロアイ

ABSボディのルアーとしては特徴的なラインアイ【クワトロアイ】は、他のパーツとの組み合わせで、よりベストなアクションを引き出しやすくするための構造となっている。

最も基本的な位置は一番上のアイ、下に行くに従ってロールアクションが激しくなり、よりスローリトリーブでのアクションレスポンスが向上。

装着するカスタムリップの種類によっても使い勝手が変化するので、狙うレンジや、アクションスピードにあわせてベストセッティングを出せる構造に仕上げている。




8.高速リトリーブとスナッグレス性能を実現した標準装備の【SFリップ】

前回ブログでも紹介した標準装備の【SFリップ】島田氏が基準とする高速リトリーブでも引き重りがせず、シャローレンジを引けるセッティング。特徴的なアクションを引き出すために作り出されたワイドリップは、カバーコンタクト時の回避能力も高く、ショアライン沿いを際どく攻めるジャイアントベイトスタイルに特化した仕上げにしている。特に1.5mより浅いレンジをカバーする。標準的な使用ではクアトロアイの最も先端、一番上のアイで使用するのがおすすめ。



9.ミドルレンジ攻略の要、【MNリップ】

バルバトスにクワトロアイが実装される背景となったのが、リップカスタマイズの幅の広さだった。既に釣りビジョンやYouTubeでも公開している様に、開発段階でかなりの数のリップ形状を試作・島田氏とテストしてきた。初期パッケージについている【SFリップ】とは逆に、ミドルレンジでノーマルリトリーブ主体のクランキングをメインに使用するリップとして開発したのが【MNリップ】だ。およそ1.5~2.5mレンジでの使用を可能とし長く突き出たリップは障害物回避能力にも優れロックエリアを叩きながらリトリーブすることができる設定。このリップにクアトロアイの位置変更でアクションが大きく変わる。鼻先のアイだとミノーに近いタイトなアクション。リップに一番近いアイだと激しくハイピッチで明滅するローリングアクション主体となる。レンジは一番上のアイが最も潜航しやすく、一番下のアイの潜航深度はそこまで深くない。【SFリップ】とは完全に攻略できるレンジ・アクションが異なるため、状況によって使い分けていただける設定としている。島田氏もジャイアントベイトのこのレンジはまだ未知のゾーンとしてこの【MNリップ】を使って攻略していくとのこと。リザルトはADUSTAとしても随時レポートしていく。


10.潜航深度やウィードレス性能を調整するウエイトハンガー

バルバトスはそもそも島田氏のメインの使用方法を基準に潜航深度を浅くするために浮力を保持したウエイト設定に仕上げている。ただカスタマイズという方向から【より潜らせたい】という部分に答えるべくリップ後方に小さなウエイトハンガーを設置している。

アダスタ バルバトスのウエイトハンガー
アダスタ バルバトスのウエイトハンガー

このウエイトハンガーアイに市販のナス型錘などを組み合わせて、浮上スピード・水中での姿勢を調整可能。

ウエイトの取り付けは、フロントウエイトハンガーとリアフックアイなど複数箇所に分散して付けることで頭下がり・水平姿勢・スタンヘビー等、浮水姿勢を変化させることで、より高いウィードレス性能を発揮したり、水中で切れのある首振りアクションを可能にしたりなど、通常セッティングとはかけ離れた使用方法にカスタマイズ可能。またADUSTA営業の安保が編み出したウエイトハンガーに大きめのコロラドブレードを装着するチューニングでは、ブレードの振り子効果で水中ドッグウォークが可能となり、カバー回避能力も上昇する。ウエイトハンガー・リップ・テール・クワトロアイと複数のカスタマイズポイントのコンビネーションで是非自分だけのバルバトスに仕上げていただきたい。


11.ショアライン沿いを攻めるからこそのボディ構造(高強度内部構造)

アダスタ バルバトスのボディ内部構造
アダスタ バルバトスのボディ内部構造

御存知の通り島田氏はショアラインギリギリでキャストしデカバスを捕獲する釣法を得意としている。だからこそ以前からルアーの強度を求める感覚は非常に高く、無論このバルバトスにもそれは当てはまった。最初期の段階から内部はトラス構造を参考に内部を設計、ボディ側面からの衝撃や歪に対して可能な限り耐えるよう考慮して生産している。



12.強度と整合性を求めた高強度ジョイント方式

アダスタ バルバトスのジョイント構造
アダスタ バルバトスのジョイント構造

島田氏の強度に対するこだわりを実現するためにはジョイント部分の構造も独自の設計が求められた。前方をプレス整形ステンレスプレートにすることにより、ワイヤー同士でのジョイント構造よりも精密に前後ボディをジョイントできる。またプレート周りのボディには補強構造を構築しボディ内部構造と相まって衝撃による破壊を可能な限り抑止している。島田氏もショアラインギリギリを攻めるように皆さんにも自信を持ってフィールドを攻略いただけるように作り込んだ部分でもある。


次回はテールカスタマイズについてお伝えしたいと思う。






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