ADUSTAのルアーデザイナー中西です。
良い気候が続いて、いよいよハネモノシーンズン本番となってまいりましたね。
今回は6月初旬に発売されたザックロールJr.’(ダッシュ)の特徴を少しご紹介したいと思います。
ザックロールシリーズは現在
①初代ザックロール ヤジロベエ
②ザックロール ヤジロベエ Jr.
③ザックロール ヤジロベエ チューニングウイング
※ザックロール ヤジロベエに装着することで性能を変化させられるカスタムウイング
そして今回の【④ザックロールJr.’(ダッシュ)】と、機能別に分けると4種類がライナップされています。
正直、【いっぱいあるけど、何が違うの?】ですよね。
そこで、内部構造とウイングの組み合わせから、それぞれの機能的特徴をご紹介します。
①ザックロール ヤジロベエ
扁平な大型アルミウイングとボールウエイトを搭載した初代モデル。
大型アルミウイングはローギアリール使用を前提に設計されており、デッドスローアクションから甘いクロールサウンドを発生させます。
また、浮力ギリギリまで追い込んだ大型ボールウエイトはやや動くように設計されており、デッドスローアクション時にコトコトというラトル音が発生しアピール。
高重量から引き出される遠投性能も魅力の一つ。
②ザックロール ヤジロベエ Jr.
ザックロール ヤジロベエのダウンサイズモデル。
ザックロール ヤジロベエ Jr.専用設計のアルミウイングでハイギアリールでの使用にも順応しハイレスポンスなアクションを実現。
中速域で奏でる甘いクロールサウンドは数々のバスを魅了してきた初代モデルと同じ。
高比重に設定したウエイトバランスはバイトをしっかりと捉えます。こちらもボールウエイトでアクション時にはコトコト音を発生。
ザックロール ヤジロベエではボリューミーすぎるタイミングでより繊細なアプローチが可能。
③ザックロール ヤジロベエ チューニングウイング
ザックロール ヤジロベエに装着することで性能を
変化させられる『YBカスタムウイング-ST』。
装着時の浮力はオリジンル状態とほぼ同じに設定されるようになっています。
違いはステンレスウ製ウイングならではのウイング開閉レスポンスの良さとアクション時の金属サウンド。
ウイングが小さくなっている分、クロール時のサウンドは控えめに変化。
ロングキャスト性能とボディのアピール力・ウイングの金属サウンドを重視したい場合にはこのチューニングタイプがオススメ。
④ザックロール Jr.'(ダッシュ)
ザックロール ヤジロベエ Jr.を更にチューニングしたモデル。
ウイングはシリーズ中、最も板厚が薄く、短い設計としているためアクションの立ち上がりがよく、風に吹かれた程度のデッドスローでもアクションしはじめます。また、シリーズ中、最もハイピッチなアクションでファストリトリーブにも対応できる仕様となっています。
ただし、ウイング形状の変更から中速域リトリーブ時のコポコポというウイングサウンドは控えめになっており、超短距離で虫のような波紋・スプラッシュ・アクションを得意とする仕上がりとなっています。
ザックロール Jr.'(ダッシュ)のウエイトは、浮力を更にギリギリまで追い込み、浮き姿勢をザックロール ヤジロベエにより近づけ、バイトをより深く捉える設計。
ウエイトは独自形状設計でシリーズ中、唯一の完全サイレントモデルとしている。
というような感じで同じ用に見えるザックロールシリーズでもそれぞれ機能が異なり、状況によって使い分けができるように仕上げています。
いよいよハイシーズン、全てのザックロールシリーズが揃っていれば、各ポイントの状況にアジャストさせやすく、ハネモノゲームを最大限に楽しんでいただけるかと思います。
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