
僕にとってポッパーとは、単なるトップウォータープラグの一種ではなく、ルアーフィッシング、さらにはバスフィッシングそのものを象徴する存在です。
バスフィッシングを代表するルアーというと、クランクベイトやスピナーベイトを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、水面でバスを狙い、目の前でダイナミックなバイトを体感できるポッパーこそ、バスフィッシングの魅力を最もダイレクトに伝えるルアーだと思っています。

その歴史も非常に古くポッパーは1920年代にはすでにバスフィッシングの世界に登場していました。もちろん、ポッパーと言われる形状になる以前にもダーターやドワジャック#2など「音と水飛沫で魚を引き寄せる」ルアーは存在していましたが、現在のポッパー特有のスタイルが確立されたのは、この約100年の歴史を通じて徐々に磨き上げられてきたものです。

そうした長い進化の歴史を持ち今なお世界中のフィールドで愛用され続けているという事実こそが、ポッパーというルアーが持つ確かな実力と釣り人を惹きつけてやまない魅力の証です。


そして何より僕自身の経験からもポッパーほど魚との出会いを演出しやすく、かつエキサイティングな瞬間を生み出してくれたルアーはありません。
同じ場所で移動距離を抑えつつ、しっかりアピールできる。ポップサウンドと左右への首振りを織り交ぜながら、ペンシルベイトのように広範囲も探れる。
音と動きの双方でバスに強く訴えかけ「どうしても口を使わずにはいられない」という状況を作り出せるのがポッパーの最大の強みです。
だからこそトップウォーターで迷ったら、まず最初に手に取るべきはポッパー。
どんなフィールドでも、どんな状況でもポッパーは常に頼れる存在です。
僕にとってのポッパーは、「トップウォーターゲームの永遠のスタンダード」であり、バスフィッシングというゲームフィッシングの本質を体現する特別な存在なのです。
そんな思いがあるからこそ自分自身が作り出すポッパーには、その思いを詰め込みたい。【ネオリーン】は僕自身のポッパーに対する思いを詰め込んだポッパーに仕上げています。

これから6回にわたってお伝えするネオリーン開発秘話。僕がネオリーンに込めた思いと、楽しくバスと出会う方法をお伝えできればと思っています。第1回となる次回は【開発のきっかけ】をお話しようと思います。
Comments