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フォースミックス開発秘話 ~episode 3~

執筆者の写真: R.NakanishiR.Nakanishi

更新日:2024年10月22日

ADUSTAのルアーデザイナー中西です。

このブログではフォースミックスの開発ストーリーやコンセプト・チューニングなど、今まであまり明かしていない部分をお伝えできればと思います。


エピソード3はフォースミックスの基本的なアクション・お勧めタックル・チューニングについてご紹介させていただきます。

野池をフォースミックスで攻略
フォースミックスのアクションはタックルセッティングにも影響を受ける

●基本アクション・コポコポただ巻き

フォースミックスの基本的なアクションは開発コンセプトでもあった通り、ただ巻きがお勧め。特に岸沿いに長いカバーやストラクチャーには強く、クランクやバイブレーションといった巻物・パイロットルアー系として使ってもらいたいルアーです。特にノイジーに分類されるフォースミックスは足元まで諦めずにきっちり巻いてくることで、沖のほうからずっと追ってきていたバスが足元の岸ぎりぎりで思いっきりバイトするというパターンも多々あります。


フォースミックスのアクション
フォースミックスのアクション。ボディをくねらせてフラッシングと音でアピールする

●お勧めタックル

トップウォーター、特にノイジーは元来、巻き続けて使用する巻物に近い種類、そして威嚇バイトするパターンも多いことから、弾かれるようなバイトが頻発する種類として知られています。

フォースミックスもウエイト設定で食い込みやすいセッティングは出しているとはいえ、やはり根本はノイジープラグです。

ですのでルアーの力が至らない部分をタックルセレクトで調整してもらえるのが、より良い釣果への近道と考えています。


フォースミックスのおすすめタックルセレクト
フォースミックスのおすすめタックルセレクト

・ロッド

ロッドは弾きにくいスロー(パラボリック)~レギュラーファーストテーパー。ロッドの曲がりを活用できる6’6”以上のレングス。キャストコントロールしやすいMH~Hパワーといったところがお勧めです。


・ライン

ラインはナイロンラインがお勧め。適度な伸びと比重から、ロングキャストでもアクションレスポンスの妨げになりにくく、乗りやすさもプラスされます。

その他のラインに関してもテストしていますのでお勧めの条件をご紹介します。

フロロカーボンでは伸びが少なく重いため、短距離キャストでのフッキング力・根ずれ耐性に関しては良い結果が得られやすいですが、ロングキャストになってくるとラインが沈むことによるアクションレスポンスの低下、潜りアクションが出てしまう場合があります。以上のような条件を考慮すると、短距離で勝負するような水路・カバー周りなどを攻める場合ではフロロカーボンの力を発揮できると思います。

PEに関してはロングキャストでのアクションレスポンスや操作性に関してはフォースミックスに向いていますが、伸びが非常に少ないため、のりを良くするために、バスが出た瞬間ロッドをやや送り気味にしてやるか、ロッドをパラボリック(スロー)テーパー気味へ振ったセッティングでの対応をとればキャッチ率を上げることができると思います。

以上のような特性を踏まえてラインをチョイスしていただければと思います。


フォースミックスのアクション
フォースミックスのクロールアクション。理想的なアクションを演出するためにはラインセレクトも重要

・リール

リールは、まさに攻めるポイント次第といったところになります。よりデッドスローのアクションコントロール性能を上げるためには、ギア比の低い5:1程度のリールを、手返し良く攻めていくにはハイギア7:1前後。バーサタイルという意味では6:1前後ということが一般的かと思います。


・スナップの使用

タックルというわけではありませんが、ラインアイにはスプリットリングかスナップを使用して接続するようにお願いします。直結でラインを結んでしまうとルアーのアクションを拘束しアクションレスポンスを悪くさせる原因になりかねません。もちろんそれを逆手にとってあえて直結でアクションを制御して攻めるという考え方もあります。そのあたりは実際に使い比べていただき皆さんのフィールドにあった方法を選んでいただければ幸いです。


・僕のタックルセレクト

ちなみに僕自身がフォースミックスで使用しているタックルは、

ロッド:7’6”クラス・レギュラーファーストテーパー(RF)のMH

オカッパリという条件からキャッスタビリティ・遠投性重視へ振ったロッドセレクトになっていますが、より長い距離をトレースしてこれるように考慮した結果です。トップウォーター用としては、ややパワー重視のように感じられるRFテーパー・MHパワーのロッドですが、ナイロンラインを使用することでラインの伸びを活用し、できるだけバイトが乗りやすいセッティングへと考慮しています。

リールは手返し良くランガンスタイルで攻めることが多いのでギア比7:1をチョイスしています。逆にピンでじっくりアピールしたい時などはデッドスローアクションのコントロールが容易なローギア5:1系のリールに変更して釣行しています。


以上のようにタックル全体で皆さんのフィールド状況に合わせたセッティングを出していただければ幸いです。

フォースミックス釣果
オカッパリでデカバス。フォースミックスは足元までしっかりアクションさせることも重要


~フォースミックスのテール装着に関して~


フォースミックスのテール
フォースミックスのテール

フォースミックスのテールは伸縮性に富んだ素材を採用しています。ボディに装着する際は写真のように深く正確にボディへ挿入し、付属のビス(リベット)を奥までしっかりと押し込み留めることで最大限の性能を引き出すことができます。一度ご参考にしてみてください。

フォースミックスの正しいテールの付け方
フォースミックスの正しいテールの付け方。テールとビスはしっかりと奥まで差し込む

フォースミックスの誤ったテールの付け方
フォースミックスの誤ったテールの付け方

この写真のように誤って装着してしまうとテール破損の原因になりますのでご注意ください。尚、テールは釣行後、外して保管いただければ、より変形を防げます。



●ウイングチューニング

ザックロールYAJIROBEE・フォースミックス共にウイングの開き角度でアクションのチューニングが可能です。


フォースミックスのウイング受けリグ周り
フォースミックスのウイングの開き角度はウイングを止めているヒートンの締込み角度、及び曲げで調節可能

すでに羽根物が得意な方はご存知のチューニング方法となるかもしれませんが、ウイングの開き角度はウイングを止めているヒートンの締込み角度、及び曲げで調節可能です。ボディに対して真横に広がるようにウイングを調節すればデッドスローに強くなり、逆にウイングを顔の方へ閉じるようにヒートンを回したり曲げたりして調節すれば早引き対応へと変化させることができます。ウイングを閉じるようにすると動きや音も変化しますので現場の状況に合わせて独自のセティングで対応することができます。


開発中のチューニングウイング
フォースミックスに開発中のチューニングウイングを装着した例。発生する音は純正と全くの別物。

今までご紹介してきた通りフォースミックス開発はADUSTAテスターの皆さんの協力を得ながら、本当に色々なハードルを乗り越え、日本の多様なフィールでも皆さんに使ってもらいやすいバランスに仕上げることができ、晴れて2019年7月売開始とさせていただきました。


フォースミックス Length:205mm Weight:43g
フォースミックス Length:205mm Weight:43g

バスフィッシングの中でも特にエキサイティングなトップウォータープラグ。

さらにその中でも威嚇バイトに代表される派手な出方で僕たちアングラーをドキドキさせてくれるノイジープラグ。

フォースミックス釣果
フォースミックスはオカッパリのショアライン沿いでも威力を発揮する

その楽しさを、フォースミックスを通じて身近なフィールドでぜひ一度体感してしていただければ幸いです。

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